原体験コラム一覧
科学実験データ一覧

乾燥ウミホタルを光らせよう

  • 乾燥ウミホタルを光らせよう
  • 乾燥ウミホタルを光らせよう

材料

生きたウミホタル,シリカゲルパック,キッチンペーパー,密閉容器,ネット,絵筆

内容

・乾燥ウミホタルを光らせる。
・シリカゲルで,体内の水分を除去する。
・いつでもウミホタルの発光を鑑賞できる。

詳細

 採集してきたウミホタルは,人工海水を入れた水槽に砂を敷き,竹輪などのエサを与えて飼育することができます。しかし,長生きさせたり,増殖させたりすることは難しいかもしれません。
 そこで,いつでも美しい発光を鑑賞することができるように,ウミホタルを乾燥させて保存しておきましょう。
 ウミホタルをネット(平らな風呂のアク取り用)ですくい,下からキッチンペーパーを当てがって水分をあらかた取ります。ゴミなどはピンセットで取り除いておきます。絵筆などで新しいキッチンペーパーの上に重ならないよう広げます。別のキッチンペーパーで挟んで,さらに水分を取ります。もう1枚のキッチンペーパーの上に広げて半分に折り,密閉できる容器に入れて保存します。その際,上と下にパックになったシリカゲルを敷き詰めることで,体内の水分も完全に除去します。水分が残っていると,少しずつ発光してやがて光らなくなるからです。
 ウミホタルの殻が透明になっていれば成功です。別の密閉できる容器に,新しいシリカゲルと共に乾燥ウミホタルだけを移し替えると,長い間保存することができます。
 光らせたいときは,底が平らな小さな容器や湯のみ茶碗の底に10個体程入れて,割り箸の先などですりつぶします。そうすることで,体内の発光物質(ルシフェリン)と酵素(ルシフェラーゼ)が混ぜ合わされます。そこに水滴をたらすと,水中の酸素と反応して青く発光させることができます。淡い光ですが,部屋を暗くすると十分な光量で青く光り輝きます。
 小さなチャック袋に乾燥ウミホタルとシリカゲルパックを入れて持ち帰らせ,家でも楽しんでもらいましょう。 関連実験(あわせて、こちらもどうぞ)  テングサを海岸で拾ってみよう 海藻サラダパックで海藻標本を作ろう   テングサでところてんを作ろう   ウミホタルを採集しよう ウミホタルを光らせよう  

基本情報

分野 分野2 育てたいもの 管理番号 季節 場所 難易度 危険度
生物 刺激と反応 因果関係 639 春夏秋冬
春夏秋冬
室内;
室内
普通
少ない
前のページへ戻る